戦前写真絵葉書にみる郷土の歴史「小倉室町」

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現在の北九州市小倉北区室町のリバーウォーク北九州周辺は、かつて小倉市田町と呼ばれ、小倉警察署や菊屋デパート(後の小倉玉屋)が立ち並んでいた。

戦前と戦後の一時期まで、この周辺の住所表記が「田町」だったのは、国からこの周辺の土地を払い下げられた当時の小倉市が、隣接する田町の番地を割り当てたためである。

昭和5年(1930)、この地に現在の九州国際大学の源流である九州法学校が開校。昭和13年(1938)には小倉玉屋の前身である菊屋デパートが開業した。

そのほか、小倉市役所や小倉警察署、小倉駅などの公共施設に加えて「勝山閣」という娯楽施設などがあり、室町地区は旧小倉市の中心市街地であった。

※写真絵葉書は、昭和14年(1939)発売のもの。

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菊池 満
Profile : 昭和55年生まれ。北九州市小倉北区出身。北九州市の文化財を守る会常任理事、小倉郷土会世話人。 北九州市で最年少の郷土史家として、市立図書館や市民センター、朝日カルチャーセンターなどで故郷の歴史や人物をテーマに数多く講演。 おもな著書に「森鴎外 小倉時代の業績」(共著)、「北九州市郷土史跡ガイドブック」(共著)など。

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