北九のヒト
戦前写真絵葉書にみる郷土の歴史「八幡製鐵所」①
現在の北九州市八幡東区枝光本町の北九州八幡ロイヤルホテルのところには、かつて官営八幡(やわた)製鐵所の2代目本事務所の庁舎があった。
この建物は、大正11年(1922)に竣工したもので、鉱滓煉瓦造3階建てで、全長100メートルを超える大建造物だった。
平成2年(1990)、戸畑区に総合センターが開設されるまで、約70年にわたり製鐵所の事務管理業務の中枢機関としての役割を担った。平成3年(1991) 、保存が困難であるとの理由で解体。
なお、製鐵所構内に現存している明治32年(1899)竣工の赤煉瓦造の初代本事務所庁舎を含む製鐵所関連施設は、 現在、世界文化遺産への登録を目指している。
※写真絵葉書は、昭和10年発売のもの。