では、前説はこれぐらいにして早速調査の模様をお伝えしよう。
依頼者の事前情報と入念な下見調査の末、K氏の職場の同僚であり不倫相手と思われる女性を突き止めた。

対象者名・加藤和也・37才。(以下、K氏と表記)
第二対象者名・田中愛子。28才(以下、T子と表記)

翌日、八幡西区内某オフィスビル付近にて調査員は張込み開始。
午後7時頃、K氏が正面玄関口から退社。徒歩2分程の場所にある駐車場へ向かい、自家用車である黒の軽自動車に乗り込み駐車場を出る。10分程車を走らせた後、K氏の車は某ファミレス店駐車場へ入る。
時を同じくして、T子の追尾要員として某オフィスビル付近で監視体制に入っていた調査員よりT子が同ビルを出たとの連絡が入った。追尾の状況から、こちらへ向かっているようだ。
10分程でT子の車が同じく某ファミレス店駐車場へ入る。駐車後、T子は車を降りるなり既に到着しているK氏と合流。共に店内へと入る。この後、2人は1時間程食事をした後、それぞれの車に乗り込むと、お互い自宅へと帰って行った。
K氏が自宅の駐車場に入った時点で依頼者と相談。監視体制を解き調査を終了とした。

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